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最新情報(2017年9月)

児童養護施設希望館改築工事 起工式

8月9日(水)10:00より、建物が取り壊されて更地になった希望館で、起工式が執り行われました。電子ピアノの音色が軽やかに流れる中、救世軍高崎小隊、吉田小隊長の進行のもと、讃美歌“いつくしみ深き”の斉唱から式が始まり、聖書朗読、祈祷が行われました。そして、起工式のメインとなる鍬入れです。はじめに松沢理事長、次に水野施設長、株式会社サン設計栗原社長、株式会社研屋清水社長、が鍬入れを行い、聖書の上に次々と盛り土がなされました。この聖書は、昭和33年、救世軍の山室民子大佐補が松澤睦元理事長と松澤紀子総施設長の結婚のお祝いに渡したものだそうです。山室民子大佐補は、日本人初の日本軍国司令官となった山室軍平司令官の長女で、溯ると山室軍平司令官と希望館創立者の松澤隼人も交流があったそうです。なんだか、救世軍と希望館の歴史の重なりを感じてジーンときてしまいます。その聖書を新しい建物の下に埋めて(聖書は鍬入れの後取り出され、新しい建物のある場所の下に埋められる予定になっています)、聖書に見守られながらこれからの希望館の歴史を作っていくことになります。

鍬入れの後は、讃美歌“主われを愛す”を斉唱しました。その後の挨拶の中で、松澤理事長が、救世軍と共に育ち、思春期からは日曜学校への足は遠のいたけれど、日曜学校で慣れ親しんだことがその後も自分の生き方を支えるバックボーンになっている、と語りました。また、平成23年に完成した養護老人ホームと八幡の家は、故松澤睦の遺作として考えていたものだけれど、今回の施設は自分が建てるんだという気概を持って臨んでいる、と宣言しました。そして、栗原社長、清水社長からも挨拶をいただきました。お二人のお言葉を聞き、これまで私は、建物を建てる人とできた建物で働く人は全く別物だと考えてしまっていたことに気づきました。設計会社のみなさんも、建設会社のみなさんも、新しい児童養護施設希望館を建てるにあたって、希望館の理念や考え方に寄り添いたいと、そこで暮らすことになる子供たちの幸せの一端を担いたいと思ってくださっているんだ、希望館に愛を寄せてくれているんだ、と感じたんです。…そういえば、冒頭から吉田小隊長が話されていました。希望館は「愛」に囲まれている、と。

台風一過による猛暑の中での起工式となりましたが、滞りなく終えることができました。ありがとうございました。

さあ、これから新しい建物ができていきます!!

児童養護施設希望館 小椋 里香



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